2011.11.24 Thursday
驚異の部屋−ヴンダーカマー
皆様こんにちは!
スタッフは前から気になっていた
町田市立国際版画美術館の展覧会
「版画でつくる―驚異の部屋へようこそ!」に最終日の23日、行ってまいりました。
「はるか昔、珍しいもの、不思議なものをたくさん集めて一堂にならべたい!そんな欲求を抱いた人々がいました。その飽くなき好奇心を満たすべく作られた部屋が「驚異の部屋」。珍しい動物の剥製や貝殻、鉱物や植物から宝石や美術品まで、あらゆるものを競うように集めたその陳列室は博物館や美術館の始まりでもありました。本展では15〜18世紀にヨーロッパで流行したこの「驚異の部屋」の精神にならい、その雰囲気を版画で構築します。もちろん版画だけで往時の「驚異の部屋」が作りだせるわけではありません。そのかわり、版画の世界の広さ、奥深さを垣間見せてくれる変り種を多く展示します。解剖図や動物図譜などの自然の驚異、怪異な空想の生き物など、あっと驚くような版画や書籍約200点が大集合します。描かれた事物の珍奇さと、精緻な技法や美しい多色刷りの素晴らしさがあいまって、版画の世界の広さや奥深さ、その魅力をアピールしてくれるでしょう。美しいものを鑑賞するという美術館で過ごす時間は、私たちの心に「うるおい」や「ゆとり」を生み出します。でもこの展覧会はそれだけではありません。見る人の好奇心を刺激し、脳を活性化する、まさに≪脳に効く≫展覧会なのです。」美術館展覧会案内より
驚異の部屋−ヴンダーカマー。
大航海時代を迎えたヨーロッパの航海者たちが
自分たちの文化とは全く異なる「驚異」の異文化と接触、
西洋人の目からは珍奇で風変わりに映るものを持ち帰ったことから
それを目にしやはり衝撃を受けた王侯貴族や富裕層たちが
めずらしいものとして蒐集しコレクション部屋を作ったことが
後の美術館や博物館のルーツになったと言われている。
ボルヘスの名著に着想を得たエリック・デマジエールによるどこか宇宙的な『バベルの図書館』にはじまり、
フェッテランテ・インペラートの博物宝典で描かれた「陳列室」においてはワニや海の生き物の剥製が天上に張り巡らされた不思議な異空間が表現されまさにいまでいう自然博物館のルーツのよう。
キルヒャーの描く「ノアの箱舟」では博物学的に動物たちの「分類」がなされ、エジプトのピラミッドやオベリスク、中国趣味のシノワズリーでは異文化へのなみなみならぬ興味が伺え、人体の解剖図の数々、人間ではなく花が主役の花の肖像画・ソーントンの「フローラの神殿」シリーズ、死を象徴する骸骨というモチーフ「メメント・モリ」=「死」に恐怖を覚えながらも強い関心を惹かずにいられない対象であったことなど、どれもが「異端なもの」との遭遇にどれほど「驚異」と「衝撃」と「興味」を持っていたかが伺える作品の数々でまったく興味深い展示でした。
町田市国際版画美術館は芹ヶ谷公園の中にある美しい美術館。
スタッフが訪れたのは今回で2度目ですが、
いつも良い企画展が多くなされている美術館ですので何度でも足を運びたくなります。
如月出版のHPはコチラ
■本のご紹介!美術の好きな方にオススメ!
如月出版のモダニズム詩人・黒田維理の代表的詩集
「something cool(サムシング・クール)」はいかかでしょう!
ビジュアル・ポエトリー(視覚詩)というジャンルにもあたります。
そのためか映像・写真・建築・デザイン・絵画などあらゆるジャンルのアーティストの方々に高い評価を得ている詩人です。
黒田維理はモダニズム詩人。
50年の時を経て復刻した詩集「サムシングクール」は
モダニズム詩の巨匠・北園克衛が装丁、
ジャズ評論家清水俊彦の写真が使われたなんとも豪華でハイセンスな詩集。
躍動感溢れる言葉の連なりから感じ取れるのは
クール・シュール・モダン・スタイルッシュといった言葉の数々。
どれもがあてはまってしまうようなとてもアーティスティックな詩集であり
完成度の高さは、一つのアート、芸術作品と言っても過言ではありません。
サムシングクールは全国書店あるいは如月出版販売部TEL/03-6657-9000 FAX/03-6657-8999にて絶賛発売中!
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スタッフは前から気になっていた
町田市立国際版画美術館の展覧会
「版画でつくる―驚異の部屋へようこそ!」に最終日の23日、行ってまいりました。
「はるか昔、珍しいもの、不思議なものをたくさん集めて一堂にならべたい!そんな欲求を抱いた人々がいました。その飽くなき好奇心を満たすべく作られた部屋が「驚異の部屋」。珍しい動物の剥製や貝殻、鉱物や植物から宝石や美術品まで、あらゆるものを競うように集めたその陳列室は博物館や美術館の始まりでもありました。本展では15〜18世紀にヨーロッパで流行したこの「驚異の部屋」の精神にならい、その雰囲気を版画で構築します。もちろん版画だけで往時の「驚異の部屋」が作りだせるわけではありません。そのかわり、版画の世界の広さ、奥深さを垣間見せてくれる変り種を多く展示します。解剖図や動物図譜などの自然の驚異、怪異な空想の生き物など、あっと驚くような版画や書籍約200点が大集合します。描かれた事物の珍奇さと、精緻な技法や美しい多色刷りの素晴らしさがあいまって、版画の世界の広さや奥深さ、その魅力をアピールしてくれるでしょう。美しいものを鑑賞するという美術館で過ごす時間は、私たちの心に「うるおい」や「ゆとり」を生み出します。でもこの展覧会はそれだけではありません。見る人の好奇心を刺激し、脳を活性化する、まさに≪脳に効く≫展覧会なのです。」美術館展覧会案内より
驚異の部屋−ヴンダーカマー。
大航海時代を迎えたヨーロッパの航海者たちが
自分たちの文化とは全く異なる「驚異」の異文化と接触、
西洋人の目からは珍奇で風変わりに映るものを持ち帰ったことから
それを目にしやはり衝撃を受けた王侯貴族や富裕層たちが
めずらしいものとして蒐集しコレクション部屋を作ったことが
後の美術館や博物館のルーツになったと言われている。
ボルヘスの名著に着想を得たエリック・デマジエールによるどこか宇宙的な『バベルの図書館』にはじまり、
フェッテランテ・インペラートの博物宝典で描かれた「陳列室」においてはワニや海の生き物の剥製が天上に張り巡らされた不思議な異空間が表現されまさにいまでいう自然博物館のルーツのよう。
キルヒャーの描く「ノアの箱舟」では博物学的に動物たちの「分類」がなされ、エジプトのピラミッドやオベリスク、中国趣味のシノワズリーでは異文化へのなみなみならぬ興味が伺え、人体の解剖図の数々、人間ではなく花が主役の花の肖像画・ソーントンの「フローラの神殿」シリーズ、死を象徴する骸骨というモチーフ「メメント・モリ」=「死」に恐怖を覚えながらも強い関心を惹かずにいられない対象であったことなど、どれもが「異端なもの」との遭遇にどれほど「驚異」と「衝撃」と「興味」を持っていたかが伺える作品の数々でまったく興味深い展示でした。
町田市国際版画美術館は芹ヶ谷公園の中にある美しい美術館。
スタッフが訪れたのは今回で2度目ですが、
いつも良い企画展が多くなされている美術館ですので何度でも足を運びたくなります。
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如月出版のモダニズム詩人・黒田維理の代表的詩集
「something cool(サムシング・クール)」はいかかでしょう!
ビジュアル・ポエトリー(視覚詩)というジャンルにもあたります。
そのためか映像・写真・建築・デザイン・絵画などあらゆるジャンルのアーティストの方々に高い評価を得ている詩人です。
黒田維理はモダニズム詩人。
50年の時を経て復刻した詩集「サムシングクール」は
モダニズム詩の巨匠・北園克衛が装丁、
ジャズ評論家清水俊彦の写真が使われたなんとも豪華でハイセンスな詩集。
躍動感溢れる言葉の連なりから感じ取れるのは
クール・シュール・モダン・スタイルッシュといった言葉の数々。
どれもがあてはまってしまうようなとてもアーティスティックな詩集であり
完成度の高さは、一つのアート、芸術作品と言っても過言ではありません。
サムシングクールは全国書店あるいは如月出版販売部TEL/03-6657-9000 FAX/03-6657-8999にて絶賛発売中!
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