皆様こんにちは!
如月出版です。
皆様にご紹介する如月出版今年初の新刊は、
「21世紀に生きる日本人のための浄土思想を求めて」上橋 泉/著です。
著者の上橋泉先生は、京都大学法学部を卒業後、外務省に入省され、世界を相手にグローバルに活躍され見聞を深められたのち、政治に携わることに使命を見出され、現在・千葉県柏市議会議員を務められておられる方です。
以前から、執筆活動にも大変熱心に取り組んでこられており、評論家・思想家であられる西部邁氏主宰の「表現者賞・第1回懸賞論文」で、市民の自治能力を論じた論文が奨励賞を受賞するなど、実績を積まれてきた実力派でもいらっしゃいます。
本書「21世紀を生きる日本人のための浄土思想を求めて」は、先生ご自身の基盤形成に大きな影響を与えたという、ご自身の深い悲しみ苦しみを伴う人生体験から、深い思索を経て生きることの意味と救いについてたどり着かれた先生の一つの答えであり、思索の集大成でもあります。
華やかで順風満帆なキャリアを築かれているであろうと誰しも疑いもなく思う上橋先生。
しかし、実際には大変な苦悩を抱え、その苦しみの体験が、この本を執筆するに至る大きな原動力となられている、さらにまた、今の日本に大きな危機感を覚え、次世代へ語り継かねばならぬ明確なメッセージがおありになるのです。
今、日本人は困難の真っ只中にいるといっても過言ではありません。開闢以来の自然災害である東日本大震災震災や原発事故など、説明の付かない「災難および困難」が日本人の身に降りかかったことは、拭い去れない痛みとして日本人の中に記憶されてしまいました。また長引く不況は人々の生活を根底から揺るがし言い知れぬ不安感を蔓延させています。
人が自ら意図せぬ境遇にさらされたとき、立ち上がれないほどの絶望の中にあるとき、それでも生を見つめ生きていこうとする意志、人生の価値を見出すことは、果たして可能なのであろうか?なかでも心に神仏を持ち得ないと言われている日本人にとって、実際何を心の拠り所とし希望を見出すことができるのだろうか?という重いテーマを中心に、思索を重ねに重ね辿りついたある一つの答えを、困難を生き抜いた様々な人物の事例や様々な宗教的・哲学的見地から探り見出していくものです。
本書はナチスのアウシュヴィッツ強制収容所での過酷な状況を生き抜き「夜と霧」「それでも人生にイエスと言う」という著作を遺したことで知られる有名な精神科医ヴィクトール・E・フランクルを取り上げるところから始まります。大震災より避難してこられた方々の痛みを心底自分のものとすることの難しさを痛感した著者が、模索の中出会ったヴィクトール・E・フランクルの中に過酷な環境を生き抜くことへの答えを見出せるのではないかと考えたところから始まります。
そこからキリスト教・堕胎論など様々なテーマに広がりを見せ、本書は展開されていきます。
上橋先生は次のようにおっしゃいます。
『私の説く「浄土思想」とは、一般にいう「死後西方浄土への済土」ではなく、人間が「いかなる困難な境遇・環境にあっても安楽に生きていける道」を説くものなのです。』
また、先生には、今を生きる若者にこそ、今後も深刻化していく我国の苦境の中で、とりわけ定職がもてないで苦しんでいる青年に本書をお読みいただきたいという思いがおありになるようです。
本書のサブタイトルでもある「この宇宙に無意味なものは一切ない!」及び帯の「運命を覆す魂の力がここにある!」というこの2つフレーズに、先生の行き着かれた究極の答えが凝縮されていると思えてなりません。
※「21世紀を生きる日本人のための浄土思想を求めて」の書評を評論家・作家・ジャーナリストの宮崎正弘氏が氏運営の「杜父魚文庫ブログ」に掲載してくださっています。ご興味のある方はぜひお読みください!→「杜父魚文庫ブログ」http://blog.kajika.net/?eid=1002407
余談ですが、1979年に起きたテヘランでの米国大使館人質脱出事件を題材にした映画「アルゴ」が昨年末アカデミー賞俳優のベン・アフレック監督・製作・主演により上映されましたが、この事件の現場にいらして実際に人質がカナダ大使館に逃げ込むまでに関わられたのが当時30歳・日本大使館に勤務されていた上橋泉先生その人であったとのことです。映画ではこの経緯を多少脚色してしまったようで、米国大使館からカナダ大使館へ直行したように描かれているとのことで大変残念なのですが、グローバルな視点で世界の様々な「リアル」を目撃してこられたことも、先生の思想を培われる大きな要素の一つになられたのだと思います。「アルゴ」はアカデミー賞の最優秀作品賞の有力候補だそうです。
■上橋 泉プロフィール
昭和24年10月鳥取県で誕生。
京都大学法学部卒。
外務省入省後、在米大使館付でダートマス大学に留学。
在イラン大使館勤務時に、米国大使館人質事件に遭遇。対イラク戦争では在留邦人を安全に帰国させる。
平成3年から柏市議会議員(現在、6期目)。
麗澤大学大学院から経済学修士号を取得。
西部邁氏主宰の「表現者賞・第1回懸賞論文」で市民の自治能力を論じた論文が奨励賞を受賞。
団体役職:「北朝鮮に拉致された日本人を救出する全国地方議員の会」理事、「地方自治経営学会(会長は片山善博・元総務大臣)」理事
『21世紀に生きる日本人のための浄土思想を求めて』
上橋 泉/著
のお求めは全国書店
または如月出版販売部TEL/03-6657-9000 FAX/03-6657-8999
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※『21世紀に生きる日本人のための浄土思想を求めて』の詳細は弊社サイトでも紹介していますのでぜひご覧ください。
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